陰と陽、そして木・火・土・金・水の五行から、この世界の森羅万象を読み解く陰陽五行思想。
古代、大陸から渡来したこの理論体系が、この日本で独自の進化・発展を遂げたものが陰陽道です。
目に見えるもの、耳に聞こえるもの、五感で感じるものの全ては、陰陽五行の理論体系で読み解くことができます。
また、五感を超える超自然的な事象についても、陰陽道の理の範疇で理解し、それを操作することも可能です。
陰陽師はこうした独自の理論体系に基づいて、古代から長年にわたり、わが国の様々な祭祀を執り行ってきたほか、占術や呪術を駆使することで、日本の歴史に影響を与え続けてきました。
古代日本における陰陽師は、当事の先端技術に長じた科学者であり、帝や貴族たちの霊的なSP(Security Police)であり、カウンセラーでもあったのです。
私たち正統なる陰陽師の最大の役割は、日本にとって大切な人物を守護し、日本という国を護ること。
一言でいうと、陰陽師は日本の“守り人”であるといえるでしょう。そしてその役割は、古代から現在にいたるまで、基本的にまったく変わりません。
そうした陰陽師の務めに加えて、市井の人を守るという役割を、安倍成道は自ら担っています。それこそが、この国に活力を与え、ひいては護国にもつながるものと考えているのです。